2010年9月23日木曜日
三井記念美術館に奈良の古寺と仏像 ~會津八一のうたにのせて~
8月の末でしたか、日本橋の三井本館にある三井記念美術館に「奈良の古寺と仏像 ~會津八一のうたにのせて~」におじゃまさせていただきました。
こういう企画はいいですねえ。奈良の古寺と聞いただけでもう、、なんでもよくなってしまいます。
さすが、旧財閥三井が日本橋に立てたビルですね。もうすごい豪華ですよ。
柱はギリシャ彫刻みたいな立派なもの、入り口からエレベータの雰囲気、美術館はリッチな木でできた温かい味わい。
従業員のもてなしもさすが教育が行き届いています。
仏像もたくさんおられました。
重要なところでは、西大寺の塔本四仏像。
「「西大寺」の寺名は言うまでもなく、大仏で有名な「東大寺」に対するもので、奈良時代には薬師金堂、弥勒金堂、四王堂、十一面堂、東西の五重塔などが立ち並ぶ壮大な伽藍を持ち、南都七大寺の1つに数えられる大寺院であった。」from wiki
西大寺は今年奈良に行った時に、法華寺の帰りに寄ろうかと思いましたが、妻が、もう疲れた、限界とのことで行けなかった。
ちょっと名残惜しいところ。
さらに有名所では「唐招提寺のトルソ」という愛称で有名な如来だか菩薩だかの立像。
これは一度見たかった。
頭部や手がなくなっています。が、なんとも魅力的なトルソ(胴体)です。
大腿部の盛上りと、そこにまつわる衣文が味わい深い。
顔がないことでかえって訴えてくるものがある。なぜこういう姿をさらしているのだろうという疑問がわいてくる。
まあ明治の廃仏毀釈の犠牲になられたのだろうが。
会津八一は立派な方だったらしい。
奈良の古寺、古美術に光を当て、多くの著述や句がある。
「早稲田大学文学部に芸術学専攻科が設置されると同時に主任教授に就任。妥協を許さぬ人柄から孤高の学者として知られるが、同僚であった津田左右吉が右翼から攻撃された際は、早大の教授たちが行動を起こさなかったのに対して、丸山眞男らによる署名運動に参加し、津田の無実を訴える」と。from wiki
三井記念美術館では、10/9から「円山応挙 -空間の創造」が始まる。
ワクワクです。
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