先週、明治安田新宿検診センターで行った成人病検診の結果が送付されてきた。
幸い大きな問題はなさそうだ。
BMI(肥満度)は普通。総コレステロール、中性脂肪も正常範囲内だった。
実は多少二日酔い気味で行ったのだが、血液も問題なかった。
ただ、眼底検査で黄斑変性が見られるということで精密検査を受けるよう指示あり。
眼科に行かなきゃ。ドキドキ
黄斑変性症:眼球内に新たな血管が製造(新生血管)され、これが破れることにより出血し、 視神経にダメージを与えることにより起こります。
2010年9月24日金曜日
2010年9月23日木曜日
秋の展覧会
この秋、行こうと思っている展覧会をあげておきます。
備忘録です。
山種美術館、
開館1周年記念特別展:日本画と洋画のはざまで
9月11日(土)~11月7日(日)
先日行きました。よかったです。
東京国立博物館
光明皇后1250年御遠忌記念 特別展「東大寺大仏―天平の至宝―」
2010年10月8日(金)~12月12日(日)
「バーチャルリアリティー(VR)映像で平安時代末期に焼失した創建時の大仏殿を再現、寺では見ることのできない盧舎那仏の背面を含め、360度ぐるりと大仏をご覧いただきます。」
これあ面白そうです。
東京国立近代美術館
上村松園展
2010年9月7日(火)~10月17日(日)
私の好きな画家ベスト3の一人、上村松園!
写真は松園の代表作「序の舞」です。
前売りチケットしっかり持ってます。v(^ ^
三井記念美術館
円山応挙 -空間の創造
前期:10/9~11/7、後期:11/9~11/28
屏風絵の前で、女房がお燗してくれたお酒を湯豆腐かなんかでいただきたいですねい。^ ^#
五島美術館
国宝「源氏物語絵巻」
2010年11月3日(祝)-11月28日(日)
平安時代の絵巻もいいが、「科学的分析の結果を踏まえて成立当初の姿を想定復元した「平成復元模写」も展観予定です。」
こちらも興味津々。オリジナルの色具合を堪能したいです。
出光美術館
茶陶の道 ―天目と呉州赤絵―
2010年11月13日(土)~12月23日(木・祝)
国宝「油滴天目茶碗」がお出ましになるとのこと。一度は拝見しないと。
比叡山延暦寺から奈良藤原京へ
わたしの心の旅
10/15(金)~10/16(土)
この秋最大のイベント。妻と二人で滋賀から奈良を回ってきます。
宿泊は大阪。久々に燃えるなあ。ふふふ^ ^
多宝塔について
東大寺の戒壇院に5月のGWに行きました。
壇上の多宝塔には法華経の虚空会の儀式に則り、釈迦/多宝が二佛並座されておりました。
向かって右に釈迦牟尼仏、左に多宝如来。
その後、7月だったか、千葉下総の中山法華経寺におじゃましました。
あれこれ散策しまして、本院・大客殿にて、そこのご住職と思われる方としばしお話しする機会がありまして、頂経の間に安置されておりまする、日蓮の弘安3年の大曼荼羅を拝見させていただきましたるところ、
向かって右に多宝如来、左に釈迦牟尼仏という具合でございました。つまり戒壇院とは配置が左右逆です。
ご僧侶に戒壇院とは配置が違いますなと申しましたるところ、ふうむ、、ほほう、、というところでした。
従っていた青年僧は何を言ってるんだろうという感じ。はは
古印度・天竺の右尊左卑の原理から釈迦は左配が正しいのではないかと僻見を披瀝しておきました。
どこかでちゃんと理解しておきたいものだと考えております。
三井記念美術館に奈良の古寺と仏像 ~會津八一のうたにのせて~
8月の末でしたか、日本橋の三井本館にある三井記念美術館に「奈良の古寺と仏像 ~會津八一のうたにのせて~」におじゃまさせていただきました。
こういう企画はいいですねえ。奈良の古寺と聞いただけでもう、、なんでもよくなってしまいます。
さすが、旧財閥三井が日本橋に立てたビルですね。もうすごい豪華ですよ。
柱はギリシャ彫刻みたいな立派なもの、入り口からエレベータの雰囲気、美術館はリッチな木でできた温かい味わい。
従業員のもてなしもさすが教育が行き届いています。
仏像もたくさんおられました。
重要なところでは、西大寺の塔本四仏像。
「「西大寺」の寺名は言うまでもなく、大仏で有名な「東大寺」に対するもので、奈良時代には薬師金堂、弥勒金堂、四王堂、十一面堂、東西の五重塔などが立ち並ぶ壮大な伽藍を持ち、南都七大寺の1つに数えられる大寺院であった。」from wiki
西大寺は今年奈良に行った時に、法華寺の帰りに寄ろうかと思いましたが、妻が、もう疲れた、限界とのことで行けなかった。
ちょっと名残惜しいところ。
さらに有名所では「唐招提寺のトルソ」という愛称で有名な如来だか菩薩だかの立像。
これは一度見たかった。
頭部や手がなくなっています。が、なんとも魅力的なトルソ(胴体)です。
大腿部の盛上りと、そこにまつわる衣文が味わい深い。
顔がないことでかえって訴えてくるものがある。なぜこういう姿をさらしているのだろうという疑問がわいてくる。
まあ明治の廃仏毀釈の犠牲になられたのだろうが。
会津八一は立派な方だったらしい。
奈良の古寺、古美術に光を当て、多くの著述や句がある。
「早稲田大学文学部に芸術学専攻科が設置されると同時に主任教授に就任。妥協を許さぬ人柄から孤高の学者として知られるが、同僚であった津田左右吉が右翼から攻撃された際は、早大の教授たちが行動を起こさなかったのに対して、丸山眞男らによる署名運動に参加し、津田の無実を訴える」と。from wiki
三井記念美術館では、10/9から「円山応挙 -空間の創造」が始まる。
ワクワクです。
国立西洋美術館にカポディモンテ美術館展を観に。
9月上旬、上野の国立西洋美術館に、「ナポリ・宮廷と美―カポディモンテ美術館展 ルネサンスからバロックまで」を観にいきました。
一応記憶として残しておきます。
展覧会の紹介文:
「ナポリの丘の上に建つその名もカポディモンテ美術館(カポディモンテとは「山の上」の意)は、イタリアを代表する美術館のひとつとしてその名を知られています。
所蔵品の核となっているのは、16世紀にファルネーゼ家が収集した作品です。当時権勢をふるったファルネーゼ家は、一級の美術品を収集することで家名を高めました。本展の前半は彼らが収集したルネサンスからバロックまでの作品を紹介します。後半は、17世紀のナポリ絵画を紹介します。当時ナポリはバロック美術の中心地のひとつとして、多くの優れた画家たちを輩出しました。これらはナポリを統治したブルボン家が収集したものでした。
展示されるのは80点の絵画・彫刻・工芸・素描です。かつての大貴族の栄華を物語る名品の数々をご鑑賞ください。」
なかなかこじんまりした、落ち着ける雰囲気の展覧会でした。
写真はパルミジャニーノ作アンテア。
しっかりした描写、心に訴えかけるアンテアの表情。いいですねえ。
清楚なようで妖艶なようで、未婚かな娼婦かな?
ちょっと媚びたようでいて、なんだかきつく見据えられたようで、ははは。
理知的な感じで、さて高等教育は受けてるのかな?ないのかな?
実家は貧しそうな気もするなあ。実家に帰ったら幼い兄弟が、姉ちゃ~んと駆け寄ってくる。みたいな。
この絵はカポディモンテのアイドルと呼ばれてるらしい。それあよく分かります。
いまナポリの丘にはアンテアはいらっしゃらないわけで、アンテア目当ての人はそれあ残念だろうなあ。
西洋の絵画は実に訴えかけてくる。かたや日本画はそれらを絵の奥に潜めておきながら、観ようとする人にだけそっと胸奥に忍び込んでくるようなウェットな感じ。
日本の美の素晴らしさは、日本を見るだけでなく外国を見ることで更に感じ入ることができるなあ。それは逆にも言えることだろうなあ。
このカポディモンテ美術館はルネサンスからバロックまでというところがいい。
私は印象派までいくとどうもねえ。
ルノワールはたしかに魅力的ですが。
さて、この国立西洋美術館はなんといっても常設展がすばらしい。
じつはカポディモンテの作品群を見た後、常設展を見ると一段とこの松方コレクションの素晴らしさを感じることができるのです。
2010年9月20日月曜日
東大寺、戒壇院、三月堂、二月堂
2010年5月、東大寺にお邪魔した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E5%AF%BA
戒壇とは受戒の儀を執り行う仏教上とても重要な場所。
あの渡来僧鑑真が日本で初めて聖武天皇以下に戒を授けたところです。
まさに日本の歴史上たいへん重要なものです。
有名な国宝四天王塑像がおわします。
これはたいへん見事なものでありまして、よくぞ千年以上も土でできた塑像が残ってくれたものだ。
戒壇院にある多宝の塔の前には釈迦仏・多宝如来が二仏並座しておられた。
多宝如来は法華経の見宝塔品第十一において釈迦の説法の正しさを証明するために出現する仏である。
大仏殿を通りすぎ、三月堂へ。
ここの仏像群はまさに圧倒的です。
中央の不空絹索観音は天平仏の傑作中の傑作。
他の像も国宝やら重文やら、こんな狭いところにこんなにたくさんのほとけ達がいらして、まあたいへんなお堂でありました。
そこから二月堂へ。
ここは二月にお水取りの儀が行われるところ。
同行の友人のお義母さまがたまにお札を売ってらっしゃるらしい。
二月堂の回廊から見える奈良の景色はすばらしい。
また何度か来なきゃいけませんね。(^ ^
山種美術館で炎舞を見た
9/18(土)、山種美術館に行きました。
http://www.yamatane-museum.or.jp/
ここは旧山種証券創立者の山崎種二氏が設立した美術館。
近代日本画がたいへん充実している。
とくに速水御舟の炎舞があるのです。(写真1)
写実といえば、洋画の岸田劉生、日本画の速水御舟と謂われます。
以下、山種美術館HPより作品解説。
《炎舞》は昭和52(1977)年に重要文化財に指定され、御舟の最高傑作として、また近代日本画史上における傑作としても評価の高い作品である。
作品の制作にあたっては、大正14(1925)年の7月から9月にかけて約3ヶ月間家族と共に滞在した軽井沢での取材をもとにしている。毎晩、焚き火をたき、そこに群がる蛾を写生したり、採集した蛾を室内で写生したという。蛾に関しては克明な写生がいまも残されている。
私の鑑賞のポイント。
まず、炎に引き寄せられる蛾の絶妙な美しさ!写実・技巧の凄みを感じます。
よっく見ると羽の後ろのほうをちょっとぼやかせてほんとに羽ばたいているように見せているわけです。
全ての蛾がきれいに正面、というか背中を見せています。ここらへんに日本画の様式美がうかがえます。
蛾たちの配置や傾きの絶妙さを見ましょう。僕にはカンディンスキーやミロの構図が浮かんできます。
次に炎の下部を見ましょう。この炎の描き方の見事さを堪能しましょう。
なんてすばらしいんでしょう。色合いが微妙に変化しています。明るい部分と暗い部分、美しく身をくねらせる炎たち。
この炎は密教系の不動明王や大日如来の憤怒の相貌に描かれる炎を思わせます。人間の宿業、悪業を燃やし尽くす炎です。人間存在の奥深くに隠れている業因業火を感じます。曼荼羅を彷彿とさせます。
そして上部に目をやると、炎が渦を巻いて儚げに立ち昇っていきます。
ああ、なんてうまく描けていることでしょう。
私にはこれはまさに現代日本の宗教画に思えます。
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