2012年1月9日月曜日

近畿探訪2011年12月





















2011年12月27~28日、京、大阪を訪ねた。当初、高校ラグビーを観に花園ラグビー場に行く予定だったのだが、母校が出れなくなったので予定変更し、好きな歴史と美術の探訪となりました。
初日は京嵯峨野の天龍寺。(写真)以下wikiより、「天龍寺(てんりゅうじ)は、京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町(すすきのばばちょう)にある、臨済宗天龍寺派大本山の寺院。山号は霊亀山(れいぎざん)。寺号は詳しくは天龍資聖禅寺(てんりゅうしせいぜんじ)と称する。本尊は釈迦如来、開基(創立者)は足利尊氏、開山(初代住職)は夢窓疎石である。足利将軍家と桓武天皇ゆかりの禅寺として壮大な規模と高い格式を誇り、京都五山の第一位とされてきた。「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている。」さすが京都五山第一の天龍寺である。足利尊氏だの夢想国司だの桓武天皇という名前が連なる。

先日、大手町の日経ホールの奈良に関するセミナーで、講師のどこかの教授が語っていた。「桓武天皇にはたいへん感謝する。なぜならば、彼が平安京に遷都してくれたおかげで、奈良に当時の文物が残ってくれたからである」と。なるほど、そういう見方ができるのだなあと思いました。

天龍寺の法堂には加山又造の雲龍図の天井画がありますが、今回は入れませんでした。しかし金網越しに少し覗けました。大きな、迫力のある八方睨みの大龍がみごとでした。境内を見回ると硯石という石碑が立っていました。(写真)高さ一丈ほどもあろうかという大きな硯です。いったいこれは何だと謂れを読むと、なんと、加山又造が雲龍図を画く前の天井には鈴木松年が龍の画を画いたそうな。鈴木松年といえば、私の好きな上村松園の師匠ではないか!まあ松年の龍も見たかったものだ。なんとか保存できなかったものか。。
それら諸々を偲ぶよすがとしてこの硯石を建てたと。まあ、まさかこの硯の墨を使って松年が龍を画いたわけではあるまいが、この硯石を拝すると書画が上達するそうな。ありがたや。

続く
かな